三宅牧場は筑紫野市に住む専業農家です。博多和牛と呼ばれる高級牛肉を生産しながら、米や野菜も栽培しています。筑紫野市という所は福岡市のいわゆるベットタウンとして、近年人口が急増しており、その中で農業を続ける、ましてや、牛を飼うという事はとても大変な面がいろいろあります。まず、近所に迷惑をかけないように畜産公害を出さない、つまり家畜の糞尿処理をどうするか、という点です。これは、発酵堆肥として流通させており、今では供給が間に合わない程利用して頂いている所です。三宅牧場はこの堆肥の販売を通して、いろんな事を学びました。有機肥料が土にとって、人間にとってどれ程大切なのか、又、自然の恵みを受ける農業が、いかに人の心を豊かにしてくれるのか。三宅牧場へ堆肥を求めて来られるお客様の姿から知る事ができました。
福岡県は人口500万人を越えました。それだけ多くの人々が集まっているこの地で、いかに健康で、心豊かにすごせるかを、県民一人一人が考えなければならないと思います。
私達農業者は、皆の大切な自然を守り、生命を育てています。利益の数字だけを求めていたらとても続けられる職業ではありません。農業が好きだから誇りを持てるのです。ただの食料生産者として片付けてほしくありません。県民の皆様に私達が心を込めて育てた農産物を届けたい。福岡でとれたものを福岡の人が消費してくだされば、福岡の農家は元気になれるし、福岡の自然も守れます。子供達に豊かな心を伝えることもできると思います。又、高齢者と呼ばれる人々にとっても土や自然は限りない慈しみを与えてくれます。
人間らしく生きて行ける街づくりを、農業を生かして続けて頂きたいと願っています。



